121


「言ってもしかたのない相手」
        になりたくない。

122

 「俺、頑張るんだ」と宣言した時、
 「あなたなら出来るよ」と励まされるより、
 「よーし、私も頑張ろう!」と言われた方が嬉しい。
  自分がなにか良い影響を与えられたと思えるからだ。
     みんなが少しずつ前に進むのが、一番いい。

123

子供がべったりと甘えてくる時、ふと、それが幼い頃の自分の姿に感じることがある。
思う存分甘えさせてやりたいと思う。そうして、子供の自分まで満足させてやることができれば、現在の自分も変わっていく気がする。

124

   一人一人はみな美しいのに、
   集団という生き物に変わってしまった瞬間の、
   なんと醜いことだろう。

125


   伝えられないことがあるから、「伝えたい」と思う。
   伝わっていると思いこむから、伝えることを怠ける。

126

五体満足である人は、
まずそのことを積極的に、
存分に味わうべきだと思う。

127

不祥事などが起こった時に、「全力をあげて取り組む」と言って、
本当に全力をあげている「エライ方々」を俺は知らない。
なぜ、全力を上げないんだろう。せっかく注目されているのだから、全力をあげれば本人の株があがるのが、なぜわからないんだろう。
本当に全力を尽くしている時は、遠くから見てもわかる。
それは人を感動させる。

128

今の時代は、“ちょっと面白いこと” ばかりの世界のように感じる。
でも、僕らは、“すごく面白いこと” を求めていたはずだ。

129

  「俺は言葉なんて信じてないからさ」なんて言う人が、
  そもそも自分の言葉に酔っているものだ。
 
   言葉は道具だと思う。だからこそ、大切に使いたい。

130

自分自身で見たり感じたもの以外は、すべて噂である。

131


      「ボイン」って、もう言わないの?

132


女にとって、“社会”というのは、“繋がり”で、
男にとっては、“自己を正当化するための理屈”なのかなと思う。

133

 
期待するなら、他人じゃなくて、自分にだろう?

134


 「お父さんの顔って、どうして“みたらし色”なの」
  と娘に言われた。

135

 
 自分よりも、好きな人のための方ががんばれると思う。
 人のための方が、投げ出したり、あきらめないでいられる。

136

 「早乙女」って、ハイソな苗字のイメージがあったけど、
 辞書で調べたら、田植えをする少女のことだった。
 

137

生きるということは、
守れなかった約束がたまってゆくことだ。

138

 

肉体という袋いっぱいに張り詰めた感情が、
  今にも破けて噴き出してきそうな、
    その瞬間が見たいのだ。

139

とりあえずやってみることで、好きなものが増えたり、嫌だったものがなくなってきたり。
そんなことが、今の自分には楽しい。

140

芸術の役割は、見る人に感情を生まれさせるための、
感情の助産婦である。