341

どんな人間も心のどこかに必ずずるさを持っている。

ずるさに自覚のない理屈を僕は絶対に正義と呼ばない。

 342


自分の正しさに絶対的な自信を持っている人っていうのは、
俳優には向いていないかもしれない。

 343

人類が滅びても宇宙は続いていくんだろうけれど、
宇宙っていう存在を意識している生き物がいなくなってしまうのは、もったいない気がする。

 344

面白かった人が、いつの間にか「面白いことになっている人」に変化していることってある。もちろんつまらなくもないんだけど、声を上げて笑うほどは実は面白くなくて、でも自分も含めて皆反射的にわざわざ声を上げて笑っていて、なんだかこっちが接待しているような感じになることがある。もし自分も知らないうちに周りの人にそうさせていたらと考えると、怖いなあと思う。

 345

 好奇心が少なくなると、記憶力も衰える。

 346

 


夫婦という単位がとても大事に思えてきた今日この頃。

 347

 


「あんなの違うよ」とばかり言い続けて生きている人にはなりたくないなあ。

 348

ずっと間違わずに生き続けることなんて不可能だと思う。
だったら他人だってそうなのだ。堕落してしまったかのように感じて勝手に失望してしまうのは失礼だ。正しく居続けるのが難しいように、その人が間違い続けるとも限らない。誰だって迷いながら生きている。
一番間違っているのは、迷わないで生きることだろう。

 349

 
せっかく食洗機があるのに、なんだか並べて入れるのが面倒臭くて、結局手洗いしてる。使うのはむしろ気が向いた時。

 350

見られる快感より見る快楽の方が強い。少なくとも僕はそう。

 351

  最近嫌いな言葉は『経済効果』かな。
みんながこの言葉を当たり前に使う国なんて腐ってると思う。

 352

 
子供の不始末は親の責任だけど、その逆はないと思うなあ。

 353

  聞きかじりの情報を喋り散らして、いかにも自分が物知りかのように振る舞っていた昔の自分を思い出して辟易する。
知っていることを水増しするように振る舞うのではなく、なぜもっと知りたいと純粋に思わなかったのか。人の目を気にすることの馬鹿らしさ。

 354

 自分を憐れんで得することって本当に何もない。

あえて言えば、自分を憐れむ人の気持ちがわかるようになるってことぐらい。(まあ俳優には役立つかな)

 355

 図書館中がぜんぶ本棚で迷路になってたら面白いなあ。
見つけるのも返しに行くのも大変。

 356

 
個人をプレイしてもらう、個人を体験してもらう。
これからのアートやゲームが進む先はそれだと思う。

 357

 「あんなの面白くないよ」とかやたら言う人いるけどさあ。自分には面白くなくても、他の誰かが面白ければそれでいいじゃない。

面白さに正しさを主張したり、否定したりするのって、バカバカしくない?

 358

  思い出はいいものだ。どの時代のどの思い出にも違った感情がある。一生を左右したような衝撃てな思い出である必要はない。

どの思い出もそれぞれ味わい深く、すべからく等価だ。
だから、人は誰もが平等に幸せになれるということだ。

359

  まだ起こってもいないことを
  先回りして嫌な気持ちにならないこと

360

自分の手と目が届く範囲のことを 少しでも良くしていく。
それに尽きると思う。